民団ニュース
2011-07-25 17:54
西淀川支部主催の脱北者講演会
2011年７月22日、西淀川支部主催の脱北者講演会が南新一（ナム・シンイル）氏を講師に迎え、西淀川支部会館2階で開催された。支部主催で脱北者講演会を開催するのは珍しく、午後７時に始まった講演会には小・中学生や４０代、５０代の団員40名あまりが参加し、関心の深さを窺わせた。
金泰鉉（キム・テヒョン）支団長のあいさつの後、権寧旭（ウォン・ヨンウク）常任顧問、駐大阪大韓民国総領事館・劉東昊（ユ・ドンホ）領事があいさつに立った。講師の南新一氏の話はすべて体験談であり、「脱北者のほとんどが中朝国境近くの者であるのに、500キロを越える地点にいた自分たち家族は、まず、妻の母親が命がけでルートの偵察下見を行った後、約2ヶ月をかけて生死を賭した脱北の旅に出た」、という話も、いかに巧緻なハードボイルド小説と言えども表現し尽せない臨場感と切迫感に鳥肌が立つようだった。
最後に聴衆から出された「先生、めぐみさんは生きていますかねえ」という質問に対して、南新一氏の答えはなく、氏は、「北に行った半数は狂い死にした」とだけ結んだ。
講演の後、金泰鉉支団長は、「今西淀川支部は世代交代し、これからどんどん若い人たちが来てくれるような支部にしていきたい。そのために必要であれば会館も改築し、さまざまな催しやサークル活動を実行していく」と力強く語った。
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