総合ニュース
2014-09-25 11:19
<アジア大会>再起のキム・ミョンジン、武術散打75キロ級で金メダル
終了ブザーが鳴った瞬間、彼はうつ伏せになって涙を流した。キム・ミョンジン(26、大田市体育会)が24日、仁川アジア競技大会武術散打男子75キロ級決勝で、同階級最強のハミド・レジャ・ラドバル(イラン)を2−1で降し、金メダルを獲得した。武術散打種目で韓国選手が金メダルを獲得したのはキム・ミョンジンが初めてだ。
散打は一見、キックボクシングと似ている。ヘッドギアと胸の防具、グローブを着用して1対1の対決をする散打はパンチ、キックが可能で、相手を投げても得点が認められる躍動的な武芸種目だ。競技中に相手の攻撃を受けて10秒以内に立ち上がることができなければKOとして処理される点は総合格闘技と似ている。
キム・ミョンジンは武術の散打に自分のすべてを注いだ。中学1年の時、友人の誘いで武術に接して以来、全国大会で相次いで上位圏に入り、注目された。キム・ミョンジンは「周囲の人に武術の話をしてもどんな種目か知らない人が多い。それだけになおさら頑張って取り組んだ。武術というものを多くの人々に知ってもらいたかった」と話した。
夢をかなえるのは容易ではなかった。2010年に韓国代表に抜擢された後、むしろさまようことになった。キム・ミョンジンは同年の広州アジア競技大会に出場できなかった。アジア競技大会に出場できる階級は1国あたり4つに制限されていて、キム・ミョンジンが属する75キロ級は除外された。挫折を感じたキム・ミョンジンは太極マークを自ら返上した。
この時、キム・ミョンジンに手を差し伸べた人がいた。アン・ヒマン武術代表チーム総監督(48)だった。アン監督は「昨年、代表選抜戦を観客席で見ているキム・ミョンジンの姿を見て気の毒に思った。実力があるのにさまよう姿を見て、『そのように座っていてよいのか。一度やってみよう』と勧めた」と話した。
必死に努力したキム・ミョンジンは2月の代表選抜戦で1位になり、堂々と太極マークを付けた。4年ぶりの太極マークは当初ぎこちなく感じた。それでも4年前の痛みを二度と味わいたくはなかった。一日10時間のハードな練習にも耐えた。キム・ミョンジンは「言葉で言い表せないほどきつかった。アジア競技大会の金メダルを考えながら乗り越えてきた」と振り返った。
金メダルが決まったキム・ミョンジンは真っ先にアン監督のところへ行き、抱き合って喜んだ。アン監督は「私の言葉を聞いてくれてありがとう」と伝えた。キム・ミョンジンは「監督が毎日一緒に練習してくださった。金メダルで報いることができてうれしい」と話した。
韓国武術は今大会で散打・套路を合わせて金2・銀2・銅3と歴代最高成績を出した。キム・ミョンジンは「武術の散打はUFC、K−1のように格闘技として理解して見ると本当におもしろいスポーツ。この機会に武術がより広く知られればいい」と語った。
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