総合ニュース
2014-06-10 11:49
韓国船沈没 事故原因めぐる捜査大詰め=あすから裁判も
【木浦聯合ニュース】韓国旅客船セウォル号の沈没事故原因をめぐる検察と警察の合同捜査が大詰めを迎えた。
合同捜査本部は9日までに計37人を立件し、このうち27人を起訴、3人を在宅起訴した。
先月15日には乗客を救助せず脱出したイ・ジュンソク船長ら乗組員15人を殺人罪などで起訴した。
また、業務上過失致死の罪で同船の運航会社・清海鎮海運の7人、貨物業者の2人、運航管理者の2人を、偽計による公務執行妨害などで救命装備点検業者の4人をそれぞれ起訴した。
逮捕・起訴された乗組員
大検察庁(最高検)は船の沈没を受け直ちに事故原因と清海鎮海運の実質的なオーナーで、現在行方が明らかになっていない兪炳彦(ユ・ビョンオン)氏一家の不正や海運業界の不正を捜査するため事故現場に近い韓国南西部の木浦、仁川、釜山に捜査本部を設置した。
木浦の合同捜査本部は清海鎮海運、船の増改築業者、珍島と済州の管制センター(VTS)などを家宅捜索するなど全般的な捜査を行った。
また教授や研究院、海運会社トップなどで構成する諮問団を設置。事故状況を再現するなどして事故原因の究明にあたった。諮問団による報告書は裁判所に証拠資料として提出される。
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合同捜査本部は無理な増築により船に深刻な欠陥が生じたほか、針路変更過程での乗務員の過失や過積載、貨物固定の不備、バラスト水の不足などの要因が重なり、船が急激に復元力を失って沈没したとする暫定結論を下した。
さらに、運行管理や許可過程での不手際も事故原因になったとみている。
合同捜査本部はシミュレーションなどを通じ事故原因を追加調査するほか、船体の引き揚げが行われた後に最終的な検証を行う。
10日からは乗組員に対する裁判が始まる。
兪氏についても、身柄が確保され次第、業務上過失致死容疑などで立件する方針だ。
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