民団ニュース
2010-05-06 17:29
初日から満席立ち見 映画「クロッシング」
全国上映へ
脱北親子の悲劇を描いた韓国映画「クロッシング」(キム・テギュン監督、08年)の全国上映が東京のミニシアター、渋谷ユーロスペース1を皮切りにスタートした。17日は土曜日とあって初回は定員20%超の「満席立ち見」。観客は整理番号順の入場方法に戸惑い、劇場スタッフをぐるっと取り囲んで質問していた。普段めったに映画館に来ないという人たちまで足を運ばせたようだ。この異様な熱気は翌18日も続き、夕方3回目の上映までほぼ満席だった。上映中はここかしこからすすり泣きが聞こえ、エンドロールでは2回も拍手が起きた。
「感銘」の声ネットでも
YAHOO!サイトの映画レビューには印象的なコメントが目立った。
「この映画の全部のシーンがクライマックス。ただただ唖然」「泣ける度400%。これで泣けない人間はいないと思うくらい壮絶」「この世のものとも思えない想像を絶する映像美があった。今までの韓国映画とは一線を画す骨太な作品」。
投稿者の多くは貧しい食糧事情や強制収容所の実態に、「ここまでひどい国だとは」と、率直な驚きを吐露している。北韓の人々が生きている悲惨を疑似体験したことで「格差だなんだと言っても、これに比べれば、はるかに豊かで自由な日本の有り難さを再認識できる」「好きな物を食べ、映画を観て、パソコンをいじり、好きにモノを言う。たとえ贅沢はできないにしても、こんな当たり前の生活がいかに幸せか、改めて痛感してしまった」という感想も見られた。
「普通の意味では救いようのないストーリー」ながら、「善人は、この世で不幸だとしても、天国で幸せになれる−−根底に、静かな諦観のような眼差しが感じられ、私はそこに慰めを覚えた」という人もいた。
北韓に拉致された横田めぐみさんの両親、横田滋・早紀江夫妻は、初回上映前に舞台あいさつに立ち、「北朝鮮の人権問題を考えるきっかけにしてほしい」と述べた。
5月1日からは銀座シネパトス(都内)、千葉劇場(千葉市)、名古屋シネマスコーレ(名古屋市)、シネマート心斎橋(大阪市)など全国各地で拡大上映されている。
チケット問い合せ先:民団大阪本部 06・6371-7331
上映期間中有効の割引チケット(1200円)を取り扱っています。
↑新しい求人情報が↑
入っています。
↑お得な情報いっぱい↑
民団大阪本部のLINE@
在日本大韓民国民団大阪府地方本部
〒530-0016 大阪市北区中崎2-4-2 TEL:06-6371-7331 E-mail:
info@mindan-osaka.org
Copyright Mindan-Osaka All rights reserved