民団ニュース
2020-10-09 13:36
ハングルの日レセプションに来賓代浮ﾅ呉龍浩団長(近畿協議会長)が祝辞
2020年「ハングルの日」（国慶日）レセプション
10月８日、帝国ホテル大阪
「今大事なのは、ある分野の葛藤が他の様々な分野に悪影響を及ぼすことがないよう管理し、問題を解いていくことだと思います。和解と協力の分母を大きくすることで、葛藤の分子が相対的に小さくなるように努力することが良い方法ではないかと思います。現在、韓日の間には歴史問題以外にも新型コロナウイルス感染対策をはじめとする地域安保、平和、経済、環境、人口、災害など協力すれば双方の利益になる分野が多く存在します。『喧嘩を止めさせ、話し合いは取り持つ』という韓国の諺のように葛藤は避けつつ、協力していく知恵が必要な時期です」
（呉泰奎・駐大阪大韓民国総領事）
記念辞を述べる呉泰奎総領事
駐大阪大韓民国総領事館（呉泰奎総領事）は10月８日、二〇二〇年「ハングルの日」（国慶日）を記念するレセプションを帝国ホテル大阪（大阪市北区天満橋1－8－50）で開催した。今年は新型コロナウイルスの影響で規模を大幅に縮小し、徹底した感染防止対策を講じて実施された。日韓をはじめ各国の招待客約二五〇人が韓国の「ハングルの日」を祝賀するとともに、韓日の一層の友好親善、交流増進を誓い合った。司会は金水静さんが務めた。
大韓民国の国慶日は「3・1節」（3月1日）、「光復節」（8月15日）、「開天節」（10月３日）と「ハングルの日」（10月9日）である。二〇二〇年「ハングルの日」レセプションの開会にあたり呉泰奎総領事は「韓国の歴史において最も尊敬されている王である世宗大王は、韓国の最も優秀な文化『ハングル』を創製しました。世宗大王は誰よりも文化の力を信じ、実践された指導者でした。『ペンは剣よりも強し』という言葉が身にしみている指導者でした。本日のレセプションは新型コロナウイルス感染拡大の影響により多少不便な状況で行われていますが、『文化を通じた相互理解』を築いていく上で、少しでも協力できればと存じます。明日10月9日はハングルを創製し、公布してからら五七四年となる日です」と述べたうえで、「年の初めに『より一層日本の市民社会へ、より一層同胞社会へ』という活動目標を立てましたが、新型コロナウイルスの影響により対面型活動が制限され、移動の自由と対面型活動の重要性を改めて思い知らされました。私は日本のどの地域も持っていない関西地域ならではの特徴と潜在力を最大限に活かし、どんなに厳しい状況であろうと揺るがない韓日友好と協力関係の礎を築いていきたいと考えています」などと挨拶した。
来賓祝辞を述べる呉龍浩団長(近協会長)
来賓を代表して呉龍浩・民団近畿地方協議会会長（民団大阪本部団長）、猪熊兼勝・大阪ワッソ文化交流協会理事長が祝辞を述べた。曺仁・韓国京都青年会議所会長が挨拶・乾杯先唱を行い、三日月大造・滋賀県知事が閉会の挨拶を述べた。
呉龍浩会長は、「私は日頃から『過去は変えられませんが、未来は変えることができる』と信じております。私たちは、両国がどのような状況にあっても『大韓民国の発展』と『地域社会の発展』のために尽力していく立場にあります。『過去』に立ち止まるより『未来』への歩みを進めることが未来志向だと考えております。本日、ご参集の皆様におかれましては、ぜひ『想いをひとつに』していただき、両国友好親善の架け橋になろうではありませんか！」、三日月大造・滋賀県知事は「新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、ともに戦っている中、この喜びの節目をこうして一緒に迎えられることは、関係の皆様の御努力の賜物と深く敬意を表します。今後もこのお祝いの日をともに迎えられることを御祈念申し上げます」などと述べた。
祝賀公演として、オープニングで安聖民氏がユーモアたっぷりのアドリブを盛り込んだパンソリ「水宮歌」、懇談会ではGIRLP、IFOCによるK-POP公演が祝賀ムードを盛り上げた。
安聖民氏によるパンソリ「水宮歌」公演
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