民団ニュース
2015-07-16 16:22
望ましい韓日関係のために…300人が集まった韓日国交正常化50周年記念フォーラム
約300人が集まった
2015年7月4日（土）、大阪韓国人会館5階にて「韓日国交正常化50周年記念フォーラム～望ましい韓日関係構築の為の提言～」が駐大阪大韓民国総領事館、民団大阪本部、在日本関西韓国人連合会の共同主催で開催され、300人を超えるが集まった。
（左）田興培 韓人会会長、（中）河泰允 総領事、（右）鄭鉉権 団長
最初に、主催側を代表して河泰允 駐大阪大韓民国総領事、鄭鉉権 民団大阪本部 団長、田興培 在日本関西韓国人連合会 会長のあいさつがあった。
まず、河泰允 総領事は、「韓日国交正常化50周年を迎え、新たな韓日関係を模索するためにこのフォーラムを開催した」と述べ、また、国交正常化50周年を記念した朴槿恵大統領、安倍首相の演説を紹介し、韓日両国の関係改善に期待をしていると解釈した。
続いて演壇に上った鄭鉉権 民団大阪団長は、「最近何年間においては、韓日関係が悪化した時期であり、これを改善するために韓日両国国民がお互いを深く理解する必要である」と述べ、「関西地域は一時期30万人以上の同胞が居住した地であり、今現在も日本列島で最も在日同胞が集住している地である。」「韓日関係改善のために、大阪の同胞社会ももっと努力する」と付け加えた。
最後に、田興培 韓人会会長は、「18年前は鶴橋でしかキムチが買えなかったが、今はどこにでも買える。」と述べ、その間の変化を喚起させた。また、「2004年の冬のソナタを切っ掛けに‘韓流ブーム’が始まったが、最近何年間は政治的問題により韓流ドラマの放映などが減ったのは極めて残念である。」と付け加えた。
「韓国ドラマと映画、音楽を愛する会」の紹介映像
続いて、神戸を中心として活動する「韓国ドラマと映画、音楽を愛する会」の紹介があった。この会は、韓国ドラマ「冬のソナタ」を切っ掛けに韓国の文化と歴史に興味を持った人たちが集まって2005年に結成された。会長を務める日高京子さんは、「韓国についてもっと知りたくて、会員たちで韓国を訪問したり、韓国の歌手や芸能人を日本に招待したりした。」と述べ、「民間レベルでお互いの心を繋げることをしているだけ」と謙そんな言葉を述べた。
記念フォーラムは、文京洙（ムン・キョンス） 立命館大学教授の司会で進行し、パネリストとして、韓国側はセヌリ党 楊昶榮（ヤン・チャンヨン） 国会議員、新政治民主連合の金星坤（キム・ソンゴン） 国会議員、国立外交院 曺良鉉（チョ・ヤンヒョン） 教授が参加し、日本側は民主党の白眞勲（はく しんくん） 参議院議員 が参加した。
パネリストのみなさん
楊昶榮 国会議員は、「過去、南米・太平洋地域への移民者を送ったことがあり、韓日関係の改善には何より在日同胞の役割が大事」と強調した。
金星坤 国会議員は、①自らの力を養うべき、②同じ民族同士で戦ってはいけない、③民族内部の問題に外部勢力を引き入れてはいけない、④外交を国内政治に利用してはいけない、⑤お互いの立場で考えるべき、⑥在日同胞が和解と平和の架橋の役割を持つべきとの6つの提言をした。
曺良鉉 教授は「最優先課題は、冷戦時代は安保であったが、今は歴史・領土問題である」と述べ、「冷戦体制の終止符と韓日間の経済力の差が縮まったことと関連深い」と付け加えた。
最後に発表した白眞勲 参議院議員は「私はお父さんが韓国人、お母さんが日本人で、白眞勲(ハク・シンクン)という韓国式日本名で当選したのは私が始めてです。」と紹介し刺激的な記事を書くマスコミの問題、歴史を純粋な歴史として見ず、思想家が歴史を語ることが問題であると強調した。
フォーラム後の記念撮影
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