総合ニュース
2011-10-13 09:23
北朝鮮軍に異常な動き 韓国軍が警戒態勢を強化
李明博大統領 ペンタゴン訪問
【ソウル聯合ニュース】昨年11月に発生した延坪島砲撃のときと類似した北朝鮮軍の異常な動きを察知した韓国軍が、警戒態勢を強化した。
韓国政府当局者は12日、北朝鮮軍が最近、後方基地の戦闘機を黄海上の軍事境界線と位置付けられる北方限界線(NLL)に近い基地に移動させたことが確認されたと明らかにした。また、「地対空ミサイルを白ニョン島北方に移動させた一方、NLL海域の地対艦ミサイル基地から移動発射台の動きも捉えた」と伝えた。
韓国政府は北朝鮮軍の動きが延坪島砲撃直前の状況と似ていると判断したようだ。政府当局者は「李明博(イ・ミョンバク)大統領が訪米中の上、軍首脳部交代の時期ということを勘案し、北朝鮮の挑発の可能性を念頭に置き、万全の態勢を整えている」と述べた。
李大統領が訪米前に警戒態勢の強化を注文したのも北朝鮮軍の最近の動向と無関係ではないとみられる。李大統領は10日に青瓦台(大統領府)で行われた軍指揮部との懇談会で、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官が訪米に同行することに触れ、「合同参謀議長を中心に警戒態勢に万全を期してほしい」と述べた。
これを受け、合同参謀本部は全軍の連合監視態勢を強化し、陸・海・空軍の警戒態勢と戦力運用水準を引き上げた。
北朝鮮軍の異常な動きは、韓国の民間団体による北朝鮮へのビラ散布について北朝鮮側が強く非難したことと関連があるとみられる。
北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、ビラ散布は「公然とした戦争行為だ」と主張し、「武力衝突と全面戦争の発火点になり得る」と威嚇した。また、8日には南北将官級軍事会談北朝鮮側団長の通知文を通じ、ビラ散布と韓国軍の黄海上での訓練について、「挑発行為が続く場合は物理的に対応せざるを得ない」と警告した。
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