総合ニュース
2014-08-19 08:36
韓国政府 北朝鮮との経済協力検討へ＝関係発展計画を報告
韓国政府は南北関係が改善し、環境が整う場合、年内にも経済協力の面から北朝鮮の開城―平壌高速道路、開城―新義州鉄道の改修・補修事業を検討する方針を明らかにした。状況次第では対北朝鮮制裁の５・２４措置で中止となっている南北経済協力を段階的に再開する方針も示した。統一部が国会外交統一委員会に提出した第２回南北関係発展基本計画の２０１４年施行計画に盛り込まれた。
施行計画は第２回南北関係発展基本計画で規定されている１０の重点課題の実現に向けた３０の細部課題、９６の単位事業で構成されている。
「南北関係進展による経済協力拡大」の項目では▼開城―新義州鉄道と開城―平壌高速道路▼臨津江水害防止事業▼国連食糧農業機関（ＦＡＯ）の北朝鮮水産業支援▼南北海運活性化――などを推進できるとした。
「環境が整えば」との条件を付けたが、韓国政府が大規模なインフラ投資プロジェクトを具体的に示すのは初めて。
また、南北関係の状況を見極めながら▼貿易再開▼従来の経済協力事業再開▼新規の経済協力事業――などを段階的に推進するとした。５・２４措置解除の基本方向を示したものとみられる。同措置は１０年、韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を受けて実施されたもので、南北間の人的・物的交流を原則禁止している。
施行計画は「南北懸案を包括的に協議・解決するための高官級対話ルートを開設し、定例化を推進する」姿勢を明らかにした。南北関係の実質的な発展をけん引できるよう、分野別の実務協議の活性化も図る考えを示した。
施行計画は国会に報告後、官報に掲載する予定だ。
統一部関係者は同計画について、「統一部だけでなく、２４の中央行政機関が施行計画の作成に参加した。南北関係の発展に向けた政府を挙げての計画が初めて示されたことに意味がある」と述べた。
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