総合ニュース
2014-03-12 16:37
韓国、カナダとのFTA交渉妥結、2017年から自動車輸出無関税に
朴槿恵(パク・クネ)大統領とカナダのハーパー首相は11日、韓国とカナダの自由貿易協定(FTA)交渉を妥結したと発表した。交渉を始めて8年8カ月ぶりとなる。両首脳は単独・拡大首脳会談後の共同声明で、「韓国とカナダによるFTA交渉の成功的な妥結を発表することになったのは両国がともに成し遂げた画期的な成果だ。歴史的なイニシアチブで両国関係はさらに強化されるだろう」と明らかにした。
カナダとのFTA締結により、カナダは自動車や家電製品の関税障壁をなくし、韓国は牛肉・豚肉の輸入の敷居をなくす。予定通りに来年FTAが発効する場合、2017年に関税が完全に廃止される自動車が韓国にとって最大の受恵品目になる見通しだ。これに対し相対的に競争力が弱い牛肉は影響が予想される。韓国政府は畜産業界への影響を最小化するため、FTA発効後15年をかけて段階的に牛肉の関税を下げることで合意した。
カナダは先進8カ国(G8)加盟国で、世界11位(2012年世界銀行基準、国内総生産1兆8000億ドル)の経済大国だ。カナダとのFTA交渉を妥結したのはアジア地域では韓国が初めてだ。カナダは韓国にとって12番目のFTA締結国となる。国会批准手続きなどが順調に進めば来年中に発効されるものとみられる。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の趙源東(チョ・ウォンドン)経済首席秘書官は、「韓国とFTAを結んだ国の国内総生産(GDP)は世界のGDPの54%を占める。カナダ、オーストラリアとFTAを結べば世界のGDPの60%台まで韓国の経済領土が拡張される」と話した。
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