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民団ニュース
2019-10-15 15:11    
コリアタウン活性化シンポジウムに定員100名を超える参加
韓国民団大阪府本部
在外同胞財団・駐大阪大韓民国総領事館
民団生野地区協議会、御幸通商店街、御幸通中央商店会、御幸通東商店会

    民団大阪シンポジウム
      「コリアタウンのさらなる活性化に向けて」
                    10月11日、民団生野西支部



基調報告/朴鍾寛・民団大阪本部事務局長
    「生野コリアタウンの魅力づくりの協力支援をめざして」
パネルディスカッション/楊季恵・御幸通東商店会会長、安田良子(あんそら)ライター、鄭炳采・民団大阪本部副団長、カラミ・吉本興業芸人

       魅力ある多文化共生の発信拠点に
     観光スポット、公衆トイレなど公共設備の整備が急務

 大阪の観光スポットになっている生野コリアタウンの一層の活性化を考えようと韓国民団大阪府本部(呉龍浩団長)は10月11日、民団生野西支部(大阪市生野区鶴橋4−13−14)で民団大阪シンポジウム「コリアタウンのさらなる活性化に向けて」を開催した。定員100名を超える参加があった。在外同胞財団、駐大阪大韓民国総領事館が後援し、民団生野地区協議会、御幸通商店街、御幸通中央商店会、御幸通東商店会が協力した。 

 JR環状線の鶴橋駅と桃谷駅の間にある商店街で、約300メートルの通りにキムチやチヂミ、焼肉などの韓国食料品店や飲食店、民族衣装の店など約150店舗が軒を並べる日本最大の生野コリアタウン(御幸通商店街/大阪市生野区桃谷3丁目地域)。多くは在日コリアンの人々による経営で、街中にハングルがあふれ、全国で最も在日コリアンの人々が集中する地域とされる。近年では、地元の人たちがNGOを結成し、修学旅行などで訪れる中高生を相手に、キムチづくりの体験やハングルの入門講座教室、ガイドなどを行っている。「御幸通」の名称は、5世紀頃このあたりに百済から渡来した人々が暮らしており、当時の仁徳帝がその様子を視察に訪れた際に休んだ場所に「御幸森神社」が建立されたことに由来すると伝えられる。


 開会式では呉龍浩団長が開会辞、呉泰奎・駐大阪大韓民国総領事が祝辞を述べた。丁南洙領事、民団大阪本部の洪性仁常任顧問、朴道秉議長、劉孝一副団長、生野中央支部・玄忠昊支団長、生野南支部・金吉浩支団長、生野西支部・鄭康実支団長、婦人会大阪本部の役員ら多数が参席し、関心の高さを示した。司会は任徳和・民団大阪本部組織部員が務めた。
 民団大阪シンポジウム「コリアタウン活性化」では、朴鍾寛・民団大阪本部事務局長が「生野コリアタウンの魅力づくりの協力支援をめざして」の主題で基調報告を行った。続くパネルディスカッションのパネリストは、「新しい風を!」の 楊季恵・御幸通東商店会会長、安田良子(あんそら)ライター、鄭炳采・民団大阪本部副団長(大阪市生野区在住)、カラミ・吉本興業所属3年目の芸人(大阪市生野区生まれの在日4世)。カラミさんは漫才をはじめK—POPイベントのMCやYou Tubeで韓国やK—POPを取り上げて活動中だ。コーディネーター/金光敏(特活)コリアNGOセンター事務局長(教育コーディネーター)。
 根強い人気の韓食文化、第3次韓流ブーム、K—POPイベントなどのさらなる発信によって魅力溢れる多文化共生の拠点づくりが語られる一方で、公衆トイレやゴミ箱設置などの環境整備が、人気の観光スポットが抱える切実な問題として論議された。

 基調報告
  朴鍾寛・韓国民団大阪本部事務局長
  「生野コリアタウンの魅力づくりの協力支援をめざして」
 生野コリアタウンは今、第3次韓流とも言われるブームの到来で多くの人で賑わっています。特徴としては、やはり若年層が目立つことでしょう。コリアタウンは活気にあふれていて、そして女性の集客性が高いことに特徴があります。また、教育面においては体験学習などで訪れる児童生徒学生らは毎年1万人を超えます。この体験学習に訪れる児童生徒、学生たちの存在は生野コリアタウンの魅力を内外に発信する重要な役割を担ってくれています。生野コリアタウンが人気スポットとして注目を集め、アジアに開かれた都市づくりにも寄与し、多文化共生社会の実現や真の国際化推進のモデルとなれるよう、韓国民団大阪府本部として支えていきたいと考えています。
 生野区は全国で2番目に外国籍者が多い町です。現在の区人口は約12万7千人。外国籍者数は約2万7千人で日本国籍取得者や国際結婚の間に生まれた外国にルーツを持つ人々も多く、それを含むと比率は30%を超えます。区内外国籍者数の90%弱が韓国人で、韓国人集住地としては全国一の規模です。区内には約40カ国の外国籍住民が暮らしています。(中略)
 生野区の中でも在日韓国人の人口密度が高いのは桃谷、鶴橋、中川、勝山北の界隈です。この地域を校区に置く公立小学校では、韓半島にルーツを持つ子どもが在校児童の7割を超えます。旧猪飼野町に韓半島出身者が多く住むことになった理由は、周辺には河川が多く、雨季などには川の氾濫が深刻であったこと。そのため住宅地としてはそぐわず、家畜場が営まれていました。そこに韓半島出身者は居住しました。また、もうひとつの要因は、土地を改良するため河川改修と宅地開発が始まったことです。この土地改良工事に韓半島出身者が重要な労働力として供給されました。この地域は、中小の工場群から近く、隣接する田島町は全国でも有数のレンズ産業の町で韓半島出身者が重要な労働力として活用されています。
 (生野コリアタウンの歩み・歴史 & 韓日交流の推移/朝鮮市場、ソウル五輪、コリアタウン構想、サッカーW杯日韓共催、大衆文化開放、韓流ブーム、街の魅力づくり、多文化共生の拠点)
 コリアタウンは、単なる商業圏としての商店街の魅力にとどまらず、地域の歴史や文化、フィールドワーク、キムチ漬け講習、伝統楽器、テコンドーなど、学校や子どもたちの学習段階に合わせたプログラムを実施することで、商店街で買い物や昼食を摂ってもらうなどの相乗効果も生まれます。民団でも日頃から団長を先頭に「文化交流は国籍と国境を超えることができる」との考えに立ち様々なアプローチをしています。一方、来客数が増大する中、課題も顕著になっています。ごみ処理の問題が商店街の中と、コリアタウンまでの沿道にも巻き起こしているようです。とりわけ「公衆トイレがない」ことへの不便を商店会さんや来客者の皆さんからよく耳にしており、民団では喫緊の課題として取り組み、建設に向けて関係機関と協議を進めているところです。また、生野コリアタウンは夕方5時ぐらいにはお店を閉めるところが多いようです。若年層の集客を支えようと思えば夜も魅力ある街づくりは欠かせないように思います。さらに、来訪客の規模とコリアタウンの収容力とのアンバランスも目につくようになりました。特に週末は顕著です。来客者が多いというのは大変嬉しいことですが、人が多すぎて楽しみきれずに帰る人々もいるようです。商店街の会員さんが魅力ある店づくりに努力しておられることに、民団としてもしっかり応え「点から線へ、線から面へ」と拡大する街づくりのお手伝いをしていきたいと考えております。
 2021年3月末で御幸森小と中川小との統合が予定されているようです。移転する御幸森小の跡地活用に関心が集まっています。今後は区役所や地域の方々と連携しながら、多文化共生社会の象徴的な場になればと思います。コリアタウンに隣接する立地を生かして、さらなる韓日交流、多文化共生の拠点づくりができればと望ましいことです。生野コリアタウンはまだまだ発展の可能性があります。民団としても地域の皆さんとの連携を図りながら支援できる方法を積極的に検討していきたいと考えています。


    
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